DEPENDENTS HOUSING ~什器編~「Electric Washer」


デペンデントハウスの平面図のキッチン内に丸い表記が見られますが
これは「Electric Washer」電気洗濯機です。

進駐軍家族向け住宅「デペンデントハウス」は計画完了と思われる昭和25年までに
新築で9,609戸作られた訳ですが(※1)計画には建築物のみならず膨大な数の
家具、什器も含まれています。

当時の商工省工芸指導所編「DEPENDENTS HOUSING」は
その家具、什器の詳細にも触れています。

ここでいう什器とは、ナイフ、フォークから始まり皿、コップなどのテーブルウェア
鍋、釜、やかんなどの調理器具、掃除、洗濯など家事関係機器
カーテンや毛布などのファブリック関連をまとめて「什器」としてます。

なかでも目をみはるのが電化製品類で、冷蔵庫、洗濯機、電気レンジ
パン焼機、ワッフルメーカーと当時の日本人からすると考えられないものが
たくさんあり、塀の中の進駐軍住宅地の豊な生活の様子が垣間みれます。

電気洗濯機自体は東芝の前身、芝浦製作所が「ソーラーA型」という
国産の第1号を1903年(昭和5年)に発売していましたが
かなり高価で普及にはまだまだ遠かった様です。(※2)


芝浦製作所 ソーラーA型

電気洗濯機も記録ではデペンデントハウス向けには3,333台となっていて
他の品目が20,000点となっていることからアメリカでもまだ
普及度は低かったのではないかとの事。(※3)


電気洗濯機  図面 Dependents Housing

そして「各住宅に入ったメイドが山の様な洗濯物を
全部手洗いで仕上げてしまったので電気洗濯機の納入は
途中でなくなった」というのも面白いエピソードです(※4)

また住宅地によってはGHQによって近隣にクリーニング工場を作るよう
民間に通達があったとの事なので(※5)さらに使われなくなったのかもしれません。

でもこの特徴的な形の撹拌式電気洗濯機は実際に使ったことはないのに
どことなく懐かしい感じがするから不思議です。

「昭和の母達」をそばで見つめてきた洗濯機。
最近は「平成の父達」もそばで見つめている様です。(笑)

※1,3,4 書籍「占領軍住宅の記録(下)」
※2 web page「東芝一号機ものがたり」
※5 書籍「ワシントンハイツ~GHQが東京に刻んだ戦後~」
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